主に以下のような症状に対して顎関節症といいます。
10代の頃から見受けられ、発症は10代の後半~20代です。
主な原因は、噛み合わせが悪いことやストレス等です。
顎関節やその周りのほほやこめかみが痛くなります。
口を開け閉めする時、食べ物を噛む時、あごを動かす時に痛みが顕著になります。
顎の動きに関係のない痛みがある場合は、他の病気の可能性があります。
口を開けて指を入れる場合、通常は指が縦に三本分入ります。【4cm~5cm】
顎関節症の患者さまは、指が縦に2本くらい(3cm)または、それ以下しか入らない状態(開口障害)となります。特に顎を動かすと痛みが生じるので、意識せず顎の動きを抑制したり、顎関節が異常なために口を大きく開けることができない場合があります。
また進行度合いは急に口が開かなくなる場合もあれば、ゆっくりと時間をかけて開きづらくなっていく場合があります。
顎の関節の構造に異常があると上下の歯列間にすきまが出来て、完全に口が閉じられなくなる場合があります。
顎を動かす時に耳の前あたりで「カクカク」「ミシミシ」「ジャリジャリ」等の関節雑音がします。音だけの症状の場合は、治療が不要な場合があります。
顎の筋肉や関節に問題があると顎の動きが変化し、噛み合わせが変わる場合があります。噛み合せが急に変わったと感じたら、顎関節症の疑いがあります。
はじめは先述の関節雑音が多く、重症化するとは限りません。
上記の5つの症状が全てあてはまったとしても、一時的であり自然に完治する事もあります。
当院では、症状が出始めたときは、本格的なは治療はせずに、スプリント療法という関節の負担を軽くする方法をおすすめいたします。
スプリント療法では、ボクシングなどで用いられるマウスピースを小さくしたような装置を就寝時を中心に、歯列上に装着します。咬合を僅かに挙上することにより顎関節にかかる負荷を減少させ、安静化を図ります。多くの症例で装着数日後には症状が緩和し始めるようです。3ヵ月ほど装着を継続した後、経過観察を行います。